
ベトナム・ホーチミンの中心ほどに位置する観光名所、べンタイン市場。僕が思うに地元ベトナムのローカル感あふれる、アングラな市場となっているが実際は、ほとんど観光客しか立ち寄らない格好のボッタクリ市場とも言えよう。
とは言え元来ボッタクリとは嘘をついて後から過剰に請求することで合って、あらかじめ提示される高額価格はボッタクリとは言えないと思う。嫌なら買わなければ良いわけなんだし。
天井に扇風機がついているだけのエアコンも効かない市場内で、お土産や衣類から食品屋台、精肉まで何でも販売している。正直見ているだけで面白い。言葉は悪いが汚くて雑多なメガドンキと言ったところかな。
ちなみに、エアコンが効いた店内での買い物ならサイゴンスクエアの方がよっぽどおすすめです。(商品も比較的洗練されたラインナップかと。まあコピー品ばっかだけど)
今回は市場内のローカル感漂う雰囲気と、自分なりの値段交渉のやり方をご紹介します。
活気に満ちたボッタクリマーケットその名は「べンタイン市場」

一応、屋根付きの屋内に設営されている市場だけど、エアコンはありません。原始的かつ不衛生な感じが逆に、これぞ東南アジアと言わんばかりの雰囲気を醸し出していて、良い意味でエキサイティングだよね。
食材から衣料品、お土産アイテムに屋台まであらゆる商品が並ぶ、何でも市場
お土産グッズとしてはTシャツやブランド物のバック、ベトナムの伝統的な民族衣装(アオザイ)・ベトナムコーヒーなどなんでもあるっす。




お気づきだろうか?ほとんどの商品に値札が無い。(コーヒー豆の量り売りとかは例外ですが)なので、交渉の末に納得して支払ったとしてもボッタクリなのか適正なのか分かりようがないのだ。
ゆえに、交渉過程すらも楽しんで買い物するしかないと言うことだ。基本、納得して購入したら金額のことは忘れる。が一番です。あっちの方が安かったとか後悔するのはナンセンス。株等と一緒ですね。
花屋さんなんかもあったり。花買う時も交渉制なんだろうなあ。きっと。

ここはベトナム料理の屋台村
奥にはスーパーの生鮮市場らしき場所や「まさにこれが東南アジアだ」って雰囲気の屋台が密集しているではないか。


値段は特別安いって訳ではないけど(むしろ観光価格でちょっと高めか?)色々な食材が一か所で楽しめるので、熱気が平気な方はお試しあれ。コチラの屋台には値段表記が一応ありますのでご安心を。
ホーチミンのローカル市場での値段交渉について徹底解説

東南アジア諸国における一般的な値段交渉のルール
経験上の個人的見解だが、例えばタイなどの露天では大まかな相場というかルールみたいなのが存在する。
例えば「言い値が1000円」だとしよう。
しかし500円で買いたい。
「300円にしてくれない?」とまず提示する。
露骨に嫌な顔をされるが、店員が「800円ならいいぞ」と再提示。
じゃあ350円でどう?
こんなやり取りを続けて、言い値の半額位まで値下げして納得すれば買えばいい。
言い値が1000円なのに100円で売ってくれってのは、通常はマナー違反かと。※(彼らにも生活があるからね)
ベトナムの値段交渉は基本「言い値10倍」提示からを目安に考えて
とは言え、このベトナムの連中はそんなルールは無用。
このグッチの偽Tシャツ。

こんなデカデカとロゴが入ったパチモンのシャツ大阪のおばちゃんでも今時着ないだろうって思う。(着てる人ごめんなさい)
なんと、言い値が最初一枚5000円と来た。
え?まじか?
ってくらい吹っ掛けてくるではありませんか。
英語なら「seriously?」と半笑で肩を窄めたくなるレベルだぜ。(知らんけど・・)
5分間の交渉の末、最終的に2枚買ったら一枚400円にするとの事。
言い値が10倍以上・・・だと?
まるでGUCCIのバーゲンセールだな・・・
オマケに、店によって最初の提示価格がバラバラだ。
もちろん、物にもよると思うが。
買い物交渉のポイント(衣料品編)
なんとなく欲しいものがある場合(なんか良いのがあれば買おうかな位のニュアンス)
例えばTシャツなら予算を決めよう。「一枚300円以内買いたい」とか
それで、複数枚を提示する。複数枚の方がすぐ安くしてくれます。
「これ3枚で1000円でちょうだいよ」とこちらから最初に提示します。
まず「ハウマッチ?」とか聞かないこと。10倍価格からの交渉なんて不毛です。
それで駄目なら、即次の店に足を運ぶが鉄則。
交渉はしません。1000円しか持ってないからと突っぱねてください。
こういう店では、周りの店に同じようなものが山ほど売ってます。ひたすら1000円しか持ってないと言い続けながら、さまよい歩いてください。周りの店員もその状況を、しっかり見ていることが多いので、何店舗目かで折り合うはずです。
※同じ通りを何度も往復するのも効果的です
それでも、どこの店も1000円で売ってくれないときは、買い物を止めましょう。どうしてもそこで買わなければいけない理由はありません。フラフラ観光をしていると似たような商品が他所でも普通に見つかります。
ベンタイン市場やサイゴンスクエアなどに足を運んでしまうと何となく「買って帰らなきゃ」もったいないって気になってしまうのが不思議です。意思を強く持って、買わない選択も失敗しないポイントです。
※ちなみにノーブランドのお土産Tシャツなら一枚200円位で購入できます。(何枚かまとめて買ってあげると喜ばれます)
欲しいものが決まっている場合
一目見て「絶対これ欲しい!」って思った場合ありますよね。例えば、ブランドものでレプリカのパーカーだとしましょう。基本的な相場が分からない場合は、「ユニクロ」とか「GU」とかの値段を判断基準にしてください。
なぜなら日本のロープライス衣料は世界でも有数に安いです。
ベトナムや中国で大量の生産しているものに輸送コストや固定費が加算されて販売されていますが、それにしても日本の外食と衣料は先進国では一番安いと言うのがわかります。
絶対に本物なら数万円だから一万円するけど安いや!って考え方はよくありません。(あくまでコピーはコピーです)
「GU」だとパーカーでセールだと980円~2000円位でしょうか?どうしても欲しいものは、その価格帯で買ってください。パーカー2000円なら売ってくれます。(ブランドにもよりますが)
そこをケチって帰国してから「買っとけばよかった~」って後悔しても後の祭りですからね。これが一番精神衛生上良くないかと思われ。折角の海外旅行ですからね。(前述のTシャツ相場が不明な場合でも、これは当てはめることができます)
仮に「GU」でパーカーを買ったと考えれば金銭的には後悔はないだろうし、帰ってからすぐほつれたり、ヨレたりしてもあきらめがつきます。とは言え、しまむら・GU価格で購入してあげれば販売側も利益が無いということは無いと思います。
(東南アジアだからといえ、パーカーが原価が100円ってことはありえませんからね。日本よりは安いですが彼らの販管費も含まれてますからね)
ベンタイン市場に「一期一会」の商品があるかどうかは分かりませんが、買い物ってそういうものだと、私は思います。
まとめ
買いたいものがあったらお店の人に声をかける
店員に買いたいものを伝えると基本的に値札がついていないので電卓での値段交渉となります。お店の人は観光客だとわかると高額な金額を提示してきますが、まずは提示された金額の半額から交渉をスタートさせましょう。嫌な顔されても気にせずガンガンいきましょう!
値段の目安(お店の人の言い値)
- T-シャツ(ブランド物の偽物)⇒150,000VND
- キャップ(ブランド物の偽物)⇒300,000VND
- シューズ(ブランド物の偽物)⇒700,000VND
- アオザイ(ベトナムの伝統衣装)⇒500,000VND
- ベトナムコーヒーセット(コーヒー200g+ステンレス製ドリッパー)⇒150,000VND
※上記の値段はあくまで参考です。
値下げの最終手段
帰るフリをすると手のひらを返したように大幅に値下げしてくることがありますので背を向けつつしっかりと耳は傾けておきましょう。とにかく、一番は安く買ったと思い込んで、満足して帰ることです。これ買い物の神髄です。
ベンタイン市場で注意したいこと
スリが多発
多くの観光客が行き交うベトナム・ホーチミンのベンタイン市場。場内も迷路のようになっており一つ一つの道も狭いです。密集しておりとてもスリに遭いやすく、実際にスリが多発しています。
また買い物や値下げ交渉に夢中になっているとスリの被害に気付かないこともしばしばあります。ベンタイン市場でのショッピングを楽しむためにも貴重品の管理はしっかりと行い、金額が確定するまではむやみに財布を出さないようにしてください。
場外でのタクシー勧誘に気をつけて
帰りに場外に出るとタクシーやバイクタクシーの勧誘がたくさんありますが基本ぼったくりです。重ねて言いますが、平気で10倍以上の値段を提示してくるので「自分なりの相場観」が大切です。
その相場観で基本にしてるのが「ユニクロ&GU」価格です。想像がつきやすいですしね。(あくまでも衣類の場合ですが)※もちろん、これは個人的な考え方です。楽しみ方や買い方は人それぞれ自由です。
初心者の方などに少しでもご参考になれば幸いです。
熱気と活気あふれるローカル市場で思う存分交渉を楽しんでお買い物をエンジョイしてください。
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